2020年2月4日火曜日

鹿島達也さんについての投稿

mitatakeが鹿島さんって、なんで?mitatakeがファンなだけでしょ?そんな関係ないでしょ?と思ってる人もいるだろう。とりあえず言えるのは、mitatakeは、鹿島さんの、ファンだ。それは間違っていない。ただ、鹿島さんとmitatakeはそれだけではない。それだけではないのだ。 僕が鹿島さんを最初に観たのは、吉祥寺『スターパインズカフェ』というライブハウスだ。何年前だろう。たぶん10年以上前だ。シンガーソングライターの堂島孝平さんのワンマンを観に行ったときに、鹿島さんがベースを弾いていたのだ。なんなんだこの人のベースは!すごすぎる!うねりまくっている!と思った。そしてしなやかで、どこかやさしい。でもうねうね。あんなベース聴いたことなかった。いまだにあんなベース鹿島さん以外見たこと聴いたことがない。大変な衝撃だった。こんな人といっしょにやれたらいいなあ。その日は鹿島さんとはしゃべったりできるわけもなく帰ったが、帰っても気になってしょうがなかった。見田くんに、堂島さんで弾いてた鹿島達也さんて人がすごかったんだとすぐに話した。 その一年後くらいだろうか。堂島さんの恵比寿『リキッドルーム』でのワンマンの前座をmitatakeがやらせていただいたときに、鹿島さんもいて、そのとき初めてお話させていただいたのだと思う。初めて見た衝撃が強すぎて、お会いしたときのことはあまり覚えていない。 その後、堂島さん関連で鹿島さんにお会いする機会が何回かあった。その都度鹿島さんはmitatakeに声をかけてくれたりやさしかった。 そして、とうとう、ぼくと鹿島さんとの共演の日はやってきた。堂島さんの大阪『ジャニス』でのワンマンにぼくがハーモニカで参加させてもらったのだ。だが、大きな舞台で緊張もあってか、演奏がうまくいかなかった。終演後ぼくは落ち込んでいた。誰もなにも言わないが、恐らくみんなもよくなかったと思っているような気がした。なんとなく肩身の狭い思いを勝手にしながら打ち上げに行った。打ち上げでも普通に皆さんと話し、二軒目のバーに移動してもなお、平常をなんとか保ち皆さんと普通に話して、なんとなく気持ちが落ち着いてきたとき、鹿島さんがそばに来て、ぼくの今日の演奏のよくないところを指摘してくれた。ありがたかった、ありがたかったが、ぼくの今日の演奏がよくなかったと自分以外の人も思っていることがそれによって確定し、そのときのぼくはそれを受け入れるにはなにか足りなくて、やっと落ち着いてきていたのに、また落ち込んだ。改めて堂島さんはじめ皆さんに申し訳ないなあと思った。ありがたいことなのに、鹿島さんの言葉を受け入れきれていない自分にも腹が立っていた。やさしい鹿島さんに言われたことがさらに追い討ちをかけた気もする。ぼくの落ち込みはピークになり、悟られないよう、酔いがまわったふりをして、お先に打ち上げの席からホテルに帰ろうとしたとき、「タケ、お前明日期待してるぞ!」鹿島さんが言ってくれた。翌日は、同じ場所で、堂島さん主催の、『サモタノシゲーナ』という堂島さんが選んだ方々が出演するライブがあった。それにmitatakeが出演予定だったのだ。鹿島さんはサモタノの出番はないが、翌日も残る予定だった。落ち込んでいたぼくは、わざわざ指摘してくれた、そしてそれも踏まえて期待してくれた鹿島さんのためにもなんかよくわかんないけど頑張ろうと思った。 翌日、ロビーでたまたまいっしょになった鹿島さんと会場まで歩いた。天気いいよな、みたいなことを鹿島さんが言ってた気がする。鹿島さんがなにか気にしてくれてるのを感じた。 サモタノは、東京で半年に一度くらいのペースでやっていた、夜の部(有名な人がでる)と深夜の部(若手がでる)を夜から朝まで続けてやるイベントで、大阪でやるのはたしかこの時が初めてだった。この日は昼過ぎくらいから夕方とかくらいまでだったような気がする。出演者は、大阪のファンクバンド『AWAYOKUBA』と『オワリカラ』の若手の他、堂島さんと真心のYO-KINGさんのユニット『キングアンドプリンス』や、『レキシ』、前日も鍵盤を弾いていたが、堂島さんはじめ佐野元春さんや柴咲コウさんやPUFFYなど多数過ぎるサポートや御自身のユニットシュローダーヘッズでも活躍している『渡辺シュンスケ』さんと、とても豪華な顔ぶれのイベントだった。しかもバンドとバンドの間のDJタイムには、前日の堂島さんのギターを弾いていたノーナリーブスの『奥田健介』さん、そして同じくノーナリーブスのドラムの、この日のために大阪に来た『小松シゲル』さんが出演というたまらないことになっていた。mitatakeはなんで出してもらえたのかよくわからない。さらによくわからないのが、ほんとにこれは誰が決めたことなのか今からでも教えてほしいのだが、全体の最後がmitatakeというわけのわからない順番の設定だったということだ。そういう不安などもあり、かなり緊張はしていたが、前日よりは緩い雰囲気だったし、なんかそのときはほんとに勝手だが、鹿島さんいるし大丈夫だよなと、鹿島さんを心の拠り所みたいに思っていたような気がする。シュンスケさんがリハで、たしか堂島さんと小松さんと鹿島さんに声をかけてバンドをその場で作り、タケちゃんも吹いてよ、と、その中にぼくも混ぜてもらった。大丈夫簡単だから!というシュンスケさんのやさしさと、鹿島さんとまたできるというのがなんともうれしくて、本番も楽しくさせてもらった。このときにやったシュンスケさんの曲『ミラーボール』はmitatakeでもよく演奏させていただくようになった。 このとき初めて観させていただいたレキシ(誕生日同じ)に爆笑させていただき、シュンスケさんのステージも楽しんで、mitatakeの番になった。それまで演奏した皆さんがつくっていた雰囲気がとてもよくて、mitatakeという誰も知らないようなユニットが演奏してもお客さんはすごく盛り上がってくれていた。京都慕情という曲のときのハープソロがとてもとても気持ちよくて、すごく長く吹いたことをほんとうによく覚えている。気持ちよかった。楽しかった。 演奏を終えて、楽屋に戻る途中に、シュンスケさんに会った。 「タケちゃんmitatakeすごいよかったよ。鹿島さんなんてハープソロのとき、タケ~っつってタオル回して叫んでたよ。」 すごくうれしかった。最後のプレッシャーなどあったが、もちろんそれだけではないけど、どこかで鹿島さんのためにやってる感じがやはりあったので、わざわざよくなかったところを指摘してくれた鹿島さんを、叫ばせた、踏まえて期待してくれた鹿島さんに、タオルを回させた、ことがとてもうれしかった。勝手に昨日の恩を返した気になった。勝手だ。ぼくの前日からの思いなど知るよしもないシュンスケさんは、ただ鹿島さんがおもしろい行動をとっていたことを伝えたかっただけだと思うが、ぼくはそれを伝えていただいてほんとにありがたかった。 このときもうすでにぼくは25、6歳なので、この一連のなよなよとした気持ちの移り変わりとかすごく恥ずかしいのだが、この出来事でぼくは勝手に鹿島さんとの関係が深まったというか、鹿島さんが大事な存在になったというか、上手く言えないが、なにかを乗り越えさせていただいた恩人みたいに思っちゃっている。とても勝手だ。まさか鹿島さんは、ぼくがこんな気持ち悪いことを思っているとは思いもしないだろう。ごめんなさい鹿島さん。そうだったっけ?全然覚えてないや。いいよそんなの、mitatake早く新しい音源つくれよ。とか言われそうだ。それもまたうれしい。 その夜は、シュンスケさんと小松さんとオワリカラのツダさんとmitatakeで飲んだ。外から酔ったままホテルに帰ってきたが、鹿島さんの部屋の前でシュンスケさんが、「かしまさーーん、かしまさんおきてるーー?ねえー、スーパーバッドのベースの人ーー!」と叫びはじめたので、ぼくはいったん酔いが覚めた。ツダさんの部屋でその後もぼくたちは朝まで飲んだ。飲み過ぎてぼくはチェックアウトが少し遅れた。 楽しいいい思い出だ。その後は、堂島さんのライブを鹿島さん、キンモクセイの張替智広さん(伊東市出身)にmitatakeも混ざってサポートさせていただいたり、そのツーマンのときにごいっしょしたカーネーションの鍵盤サポートをしていた『上田禎』さんのアレンジで、『竹仲絵里』さんやリリー・フランキーさんプロデュースの『藤田恵美』さんのレコーディングなどを鹿島さんとさせていただいたり、なにかと鹿島さんとはごいっしょする機会がある。ありがたい、ほんとうにありがたい。ちなみにこの2曲は演奏者皆さん素晴らしいので、是非聴いてほしい。竹仲さんは『記憶の森のジブリ』の中の『風の通り道』、藤田さんは『花束と猫』の中の『青空の薔薇』という曲だ。 今回の公演に参加していただくsugarbeansさんは、鹿島さんとの共演が多く、鹿島さんと地方に移動する度に、LINEで鹿島さんのおもしろい行動をぼくにちょくちょく報告してくれる。それもとてもありがたい。毎回本気で爆笑する。ありがたい。 最近は少し機会が少なくなったが、また鹿島さんとmitatakeがごいっしょする機会があることを期待していきたい。いつか 鹿島さんのベースで歌えたらいいなあとも思う。鹿島さん、グッと来るコメントほんとうにありがとうございました。これからもぼくは勝手にどこかであなたを心の支えにさせていただきますのでどうかお許しくださいませませ。 1986年に『SUPER BAD』でデビューして以来、ベーシストとしてオリジナルラブ、秦基博さん、ハナレグミ、EGO-WRAPPIN'とかもう名前あげるのが面倒なくらい数々のミュージシャンのレコーディングやライブのサポートをしつつ、現在、松崎ナオさん鹿野隆広さんとのバンド『鹿の一族』でも活躍している鹿島達也さん。ぼくなどが言わなくてもみなさんご存じでしょうが言わせてください。唯一無二の素晴らしいベーシストです。とりあえず、鹿の一族から是非!



 2020.02.06(木) アンドウ誕生祭
 出演:Rainbow Sliders / militarysniperpinfall / Andare / BLACK HAIR SHEEP / ヘルメッツ / alt of the society / BYE BYE NEGATIVES / 鹿の一族
 会場:越谷イージーゴーイングス
 料金:前売2,000円/当日2,500円(+1D)
 時間:開場17:00/開演17:30

 2020.03.06(金) “しもきたさふぁり~福田店長就任記念公演~”
 出演:鹿の一族 / ゴリラ人間ズ / 百獣
 会場:下北沢 CLUB Que 
料金:前売3,000円/当日3,500円(1D別)
 時間:開場18:30/開演19:00
チケット:手売り販売、Que店頭、Livepocket、イープラス(2/6〜)、ローチケ(2/6〜)

 2020.03.22(日) 鹿の一族×GARAGE 共同企画 『ポトラッチ ストンピンNo.10』
 出演:鹿の一族 / Monoral Zombie
 会場:下北沢 GARAGE
料金:前売3,000円/当日3,500円(D代別500円) 時間:開場17:00/開演17:30 
チケット:手売り販売、GARAGE店頭、Livepocket、イープラス、鹿の一族HP予約受付
 入場優先順:アーティストライブ会場販売 → GARAGE店頭販売 → Livepocket → イープラス → 鹿の一族HP予約 → ガレージHP予約

 2020.04.11(土) 鹿の一族×GARAGE 共同企画 『ポトラッチ ストンピンNo.11』
 出演:鹿の一族 / HEA
 会場:下北沢 GARAGE
料金:前売3,000円/当日3,500円(D代別500円) 時間:開場17:00/開演17:30 
チケット:手売り販売、GARAGE店頭、Livepocket、イープラス、鹿の一族HP予約受付
入場優先順:アーティストライブ会場販売 → GARAGE店頭販売 → Livepocket → イープラス → 鹿の一族HP予約 → ガレージHP予約

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